2024/05/26
56:名無し:19/06/01(土) 23:31:04 ID:RhM.i1.up
今まで病気らしい病気もしなかったので、このまま歳をとって、寿命を迎えるんだと思っていた。
私が小学生の頃、道端をトボトボ歩いていたのを、会社の帰りに父が拾ってきた雑種犬だった。
柴犬ベースで三毛猫ならぬ三毛犬で、ビビりで大人しくて優しい犬だった。
三年前に、これまた道端でうずくまっていた子猫を家族として迎え入れた時も、怖がった子猫に猫パンチされても怒らなかった。
最後の時を迎え、鼻水たらして嗚咽する私。
犬の名前を何度も呼ぶけど、二度と動いてくれなった。
そんな私を遠巻きに見ていた猫は、しばらくずっとニャーニャー鳴いてたけれど、近づいてきて私に頭突き。
「ちょ…お前、空気読めよ」と思っていたら、そのあと犬を見つめながらニャーンと一声鳴いて、その場に座り込んだ。
猫は普段とても無口なんだけど、あんなに鳴いてるのを聞いたのは初めてだった。
犬へのお別れだったのか、私へ元気づけてるつもりだったのかはわからないけど
猫は猫なりに気を使ってくれのかもしれない。
普段は、犬とそこまで仲良くなかったくせに…。
続きます…