2024/05/26
162: ↓名無し:15/01/21(水) 20:55:28 ID:YrEある日曜日、友達と映画を見ているとSから着信。
マナーモードにしていたが、ぶーぶー音は響くので、電源を切った。
映画が終わって電源を入れると着信10件以上。(Sはメールができない)
ムカムカしながらかけなおすと「俺を無視するとはお前はえらい新人だな」
怒りがたまっていたので「何の御用件ですか?」と聞くと「なんや、俺は用事はないと電話したらいかんのか!
だいたい2時間以上電話に出ないとかお前は今何をしていたんだ!」
用事がないのに60代半ばが20代前半に電話かけるとかありえねーーだろ!と思いつつ
「映画見てました、友達と一緒なので。もう切ります」と答えると「お前仕事さぼっとるんか!」と怒鳴り出し、
はぁ?何言ってたんだこいつ、と思いつつ「今日は日曜日ですけど」と答えると、向こうで息をのんだような気配がした。
「Sさんは毎日日曜日だから分からないかもしれませんね!」と言って電話を切り、もう我慢ならん、着信拒否する!と。
しかしそれっきりSからの電話は無くなった。私にもBやCにも。
突然のことに戸惑いつつ快適な職場ライフがやっと戻ってきた。
それからまた一年ほどしたとき、Sと同じく元警官の人がうちの上司とぼそぼそ話していた。
「Sさんこの一年でボケちゃって、施設に行くことになったって」「Sさんが?」
「ひどいらしいんですよ。箪笥の中にう○こしまったりとかで、家族の方が限界だと。
警官OBでお見舞金出すことになったんです」
という会話を聞いて耳を疑った、あの横暴を絵にかいたようなSが?って。
「そんなことあるんだねー」と上司が言うと、その元警官の人が続けて
「奥さんが言うには、曜日の感覚が無くなったとかで酷く落ち込んでたらしいんですよ。
そっから坂を下るようにボケてったって。」
ドキっとした。
あれはボケの前兆だったのか、それとも日曜日と平日を間違えたことにショックを受けてぼけてったのか、
どっちかは分からないけど、なんとなく自分の言葉がSにとどめを刺したような気がして。
この職場は数年前に、役場から受けていた仕事が入札制になり、そして入札が取れず倒産(解散?)
元社員が亡くなると訃報が回ってきたが、その時までSが亡くなったという連絡はなかった。
まだ生きてるのかもしれないな、とたまに思い出す。
163:名無し:15/01/21(水) 22:00:14 ID:ZK0>>161
じゃんじゃん電話してきてた時点でもうボケてたんだよ
気にしなくて平気平気
164: ↓名無し:15/01/21(水) 22:49:14 ID:YrE>163
ありがとう
前後の説明も含めると長くなるというのも含めて、人に話しにくい内容だったから
誰にも言ってなかったんだ。
長文になったけど初めて表に出したよ、ちょっと気が楽になった。
165: ↓名無し:15/01/22(木) 00:11:54 ID:fPxSが警察にいた時のノウハウを活かして
盗聴器仕掛けてきたり尾行ストーカーしてくるのか?と思い
読みながらヒヤヒヤしたわ
何事も無くてよかった
166:名無し:15/01/23(金) 18:08:41 ID:Ewg家庭板ではよくある話かもしれないが、寝たきりの実父の枕元でボソボソ毒を吹き込んだこと。
小学生の時、独りで二階の自分の部屋で昼寝してたら、ギシギシと階段を上がってくる音を聞いた。
「あれ、お母さん出かけたばっかりなのにずいぶん早いなあ」と思って、部屋の扉を開けると、
視界に入ったのは、階段を上り終えようとしている明らかに母親でない女性だった。
私と目があった瞬間、女性はハッと怖い表情になった。
私は恐怖でパニックになり、ワーッと向かって行って、階段の最上段にいる女性を突き
飛ばしてしまった。
女性はダンダンとすごい音をたて階段を落ちていった。
女性は大怪我した。
女性は泥棒でも変質者でもなかった。長年の父の愛人だった。
我が家の暮らしぶりに興味があったのか、勝手に合鍵作って留守を見計らって侵入したらしい。
父は物凄く怒った。同居の祖母も「ご近所に何て言われるか」と怒った。
母は私をかばってくれたが、弱い人で、父と祖母の怒りにオロオロしてた。
「○○(弟)がいれば我が家は十分だ」と言われ、私は子供がいない母方の伯母夫婦の
家に預けられた。
預けられた翌年正式に養子になった。
伯母とは初めは遠慮したり喧嘩したりだったが、伯母は愛のある人で、段々実の親子のよう
になった。
数年前私を勘当した実父が脳梗塞を起こし、入院しているという連絡が実母から来た。
母や弟、看護士さん達には「離れて暮らしてて親孝行も出来なかった。今こそ父の力になりたい」と言って、
世話役を買って出た。
せっせと世話しながら、麻痺で寝たきりで口もきけない、視覚もほとんどない父の枕元で、
「お父さんといると、小さい頃よく思い出すなあ」
「おばあちゃん、よく言ってた。親が決めた望まない結婚だったって。跡継ぎの男産んだんだから
って、子供置いて出てこうとしたけどダメだったって。おばあちゃんって、お父さんのこと、
どうでも良かったのね」
「○○(弟)ね、お父さん死んだらあの家売って、お母さん連れて奥さんと東京引っ越すんだって。お墓はこっち
なのにね。何だか『早く死ね』と言わんばかりに上京をみんな楽しみにしてるのよ」
「あのね、内緒にしてたんだけど、あの日あの女の人が誰か、私知ってたのよ。こんな田舎だもんね。みんな知っ
てたし私も知ってたよ。死んだらいいなと思ったけど、流石に死ななかったね。あの後5年くらいは生きてたんでしょ?」
父は食事をほとんど摂らなくなり、リハビリも拒み、強いうつ病の薬を飲み続け、1年たらずで別の病気で他界した。
女性を知っててワザと、というのは嘘だったが、父は信じたようだった。
父がいなくなったらさぞかしスッキリするだろうと思ったが、あんまり変わらず、悪いことはするもんじゃないなと
反省した。
今は自分の家族を大事に、伯母夫婦に孝行しながら暮らしてる。
続きます…