2024/05/26
283: ↓名無し:15/06/07(日) 07:34:20 ID:fc5
でも平日は最低でも9時間はひとりで二人を見なきゃいけない。
義母の方はトイレのお世話ぐらいだったけど、義父から目を離せないのがしんどかった。
そんなある日、お腹の調子が悪くて、義父のことが気になりながらも
ようやくトイレから出ると2人ともいなくて、心臓がドックンドックン。
窓の外に義母を連れて出ようとする義父の姿が見えた。
思わず「何やってんのっっ!!」って叫んでしまった。
今思えば私の修行不足というか、こういう時に叫んだのは不味かった。
静かに素早く後を追うべきだった。
でも私はそこまで賢くもなかったし、介護者として有能でもなかった。
ビックリした義父は車椅子から手を放してしまった。
大慌てで全力で義母の車椅子を追った。
国道に向かって加速する車椅子、義母の悲鳴、固まるご近所さん
それらがスローモーションのように見えた。必死だった。
あとちょっとで手が届くと言う所で、身体の加速に足が追い付いていけなかった私は
前のめりに飛ぶように転び、それでも必死で手を伸ばしたらタイヤを掴めた(と思った)。
私の記憶はそこまで。
続きます…